公民先生の雑談。

授業がすきです。どこかで何かの先生をやっています。

「宿題やってきたけど、家に忘れました。」

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「宿題は」

 

 

「やってきたけど、家に忘れました。」

 

「じゃあ、今すぐ取ってこい。」

 

「はい、行ってきます。」

 

 

 

 

 

この会話は、今は先生である私と生徒の会話ではない、

私が小学生の時にウソの言い訳を使って、そのウソのせいで地獄のような時間を過ごした思い出の一コマである。

この後の私は、この世界に存在しない「終わらせた宿題」を取りに放課後の学校から家に帰り、誰もいない家で半泣きになりながら親のハーゲンダッツを盗み食いしたことを今でも覚えている。

その後は真っ赤になった目で学校の職員室にはいり、覚悟を決めて

「すいません、やってません。」

「知ってるわ。何でごまかすんだ。」

と、叱られたことも覚えている。

 

 

 

 

あの先生はたいそう厳しく、チャンスがあれば遠くから消しカスを投げつけてやろうかと常日頃考えていたが、今となっては彼のおかげで「うそはいけない」という事を学んだ気がする。

 

あのウソをついてしまった帰り道の、自分は何てことをしてしまったんだと横の国道にダイブしたくなるような気持ちは、今ではなかなか味わえない。

 

 

 

だからこの経験を次世代にも受け継ぎたい。

だから私は今日も言う。

 

 

 

 

 

「やったんだな、よし、じゃあ今すぐ取ってこい。」